お遍路さんとは? 四国八十八ヶ所の札所をお参りするには、どんな準備や予算が必要で、どれだけの日数がかかるのでしょうか。 お遍路の意味や、徒歩やバスツアーなど交通手段別のメリット/デメリット、必要なお遍路グッズや服装、納経 […]

お遍路さんとは?
四国八十八ヶ所の札所をお参りするには、どんな準備や予算が必要で、どれだけの日数がかかるのでしょうか。

お遍路の意味や、徒歩やバスツアーなど交通手段別のメリット/デメリット、必要なお遍路グッズや服装、納経や礼拝の作法、やってはいけないことまで、初心者向けの情報をお伝えします。

この記事は2020年9月15日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。

記事配信:じゃらんニュース

お遍路とは?

お遍路

お遍路は、阿波(徳島県)・土佐(高知県)・伊予(愛媛県)・讃岐(香川県)に点在している、弘法大師(空海)ゆかりの八十八ヶ所の霊場をたずねて四国を巡拝する旅です。

すべての行程を「通し打ち」で歩くと、全長約1400キロメートル、40日以上はかかると言われる長い道のりです。八十八ヶ所をすべて参拝し終えることを結願(けちがん)と呼び、煩悩が除かれ、八十八のご利益・功徳が得られると言われています。

そんな厳しい修業のイメージのあるお遍路ですが、近年は自分自身を見つめる一人旅や、アウトドア感覚、四国の歴史を感じる旅行のひとつとして楽しむ人も増えてきています。

参拝の目的は人それぞれ。信仰や宗派も問わず、巡り方も自由です。

お遍路の巡り方

お遍路には、決まった巡り方はありません。いつ、どこから始めてもよく、また順序通りに巡らなくても大丈夫です。

一度に全ての札所を巡ることを通し打ちと呼びますが、必ずしも通し打ちでなくてもOK。無理をせず、自分なりの予算やスケジュールで回るのが一番です。

以下、巡り方の用語をご説明します。

お遍路

順打ち

札所(霊場)には1番から88番までありますが、この数字通りに回ることを順打ちといいます。

順打ちの場合、徳島県鳴門市にある1番札所「霊山寺(りょうぜんじ)」から、香川県さぬき市にある88番札所「大窪寺(おおくぼじ)」まで、上から見て四国を右回りに回ります。順打ちは道順が比較的分かりやすく、基本となる巡り方です。

お遍路

1番札所・霊山寺の売店には、輪袈裟(わげさ)や金剛杖(こんごうづえ)など、お遍路に必要なグッズがそろっていて、手ぶらでスタートしてもここですべて購入できます。

1~5番札所(計10.9km)は徒歩でも1日で十分行ける距離。6番札所・安楽寺(計16.2km)までがんばれば、ちょうど宿坊と温泉があります。

お遍路
お遍路

順打ちでは最後の札所となる88番札所・大窪寺(おおくぼじ)までたどり着くと、結願した人の金剛杖がたくさん奉納されているのを見ることができます。

お遍路

逆打ち

逆に、88番札所から1番札所まで左回りに回ることを逆打ちといいます。

平安時代、弘法大師に許しを請うため20回もお遍路を巡った伊予の庄屋・衛門三郎(えもんざぶろう)が、21回目に逆回りをしたところ、死ぬ間際に弘法大師にようやく出会えた…という伝説から始まったとされています。

弘法大師は今もお遍路を回り続けていると考えられていて、逆打ちはお大師さまに会いやすいとも、また道順が分かりにくい困難さから、順打ちよりも功徳(くどく)が大きいとも言われています。

お遍路

山門近くの食堂では、鍋つかみがわらじになっている名物「打ち込みうどん」が食べられます。結願した人の最後の楽しみ的な存在ですが、このうどんを食べてから出発すれば元気が出るかも!?

区切り打ち

一度に全部を回らず、何回かに分けて回ることを区切り打ちといいます。その中でも、阿波、土佐、伊予、讃岐の4つに分けて回ることを一国参りと呼んでいます。

乱れ打ち

札所の順序にこだわらず、行けるところから参拝することを乱れ打ちと呼ぶことがあります。

お遍路にかかる費用と日数

お遍路

徒歩

通し打ちで1日あたり8~10時間、20~30km歩いて、約45日かかります。

お遍路にかかる費用は、・交通費 ・宿泊代 ・食費 ・納経代(御朱印代)などがありますが、歩き遍路では宿泊代と食事代がほとんどを占めます。だいたい1日あたり1万円かかると思っておきましょう。

メリットは、なんといっても人とのコミュニケーションが取れること。道ばたで休んでいれば地元の人に飲み物などのお接待を受けたり、善根宿(ぜんこんやど)と呼ばれる善意の宿泊所に泊めてもらったり…。「ご縁」に助けられつつ歩き通すことは、きっとかけがえのない経験となるでしょう。

お遍路

デメリットは、もっとも日数がかかること。その分だけ費用が大きくなります。また、遍路道は平地だけでなく、登山のような険しい道もありますので、「健脚」も必要です。

体力を消耗したり、予期せぬケガなどがあった場合は、無理せず柔軟にタクシーやバスなどを利用するのもおすすめ。

特に、札所と札所の間の距離が大きい区間(例:23番→24番 75.4kmなど)は、路線バスを利用するのも1つの手。区切り打ちの場合は、そういった区間を省略する選択肢もあります。

車、レンタカー

通し打ちで1日約150km移動したとして、約10日間、約15万円が必要です。レンタカーの場合は1日あたり5000~1万円程度をプラスしましょう。

メリットは、最も短期間で巡ることができること。1日で10ヶ所以上を回ることも可能です。また、夫婦やグループなど複数人で同乗すれば一人当たりの費用が少し圧縮できます。

デメリットは、長時間の運転による疲れには気を付けましょう。くれぐれも安全運転で。

バスツアー、タクシーツアー

バス・タクシーともに、通し打ちで12日間程度で巡るものや、2回に分けて6泊7日程度で回るもの、3~4回に分けて3泊4日程度で回るツアーなどがあります。

首都圏から飛行機で四国に飛び、1~2泊程度で区切り打ちをするものがセットになったツアーもあります。メリットはなんといっても専門スタッフに全部お任せできること。予備知識がなくても参加できます。

お遍路

先達(せんだつ)さん(4回以上お遍路を巡り、霊場にも認められている人)が同行するツアーでは、知識豊富な解説を聞きながら巡ることもできます。

デメリットは、「自分のペースで回れない」こと、回数を細かく分けると四国までの交通費がかさむことぐらいでしょう。

お遍路に必要な服装やグッズ

お遍路は、お寺にお参りするという意識を持った服装であれば問題ありません。歩き遍路はアウトドアな装備が必要になりますが、ご本尊に敬意を払う心があらわれていれば大丈夫です。

それでも、やはりお遍路さん専用の装束を身に付ければ、自然と気が引き締まるはず。これらは各札所の売店などで購入することができます。

お遍路

1:輪袈裟(わげさ)
袈裟を簡素化したもので、参拝の正装とされています。食事やトイレのときは外します。

2:菅笠(すげがさ)
日焼け防止効果の高いすぐれもの。ビニールをかぶせれば雨具にもなります。参拝時や、僧侶の前でも外す必要がないとされています(靴を脱ぐ場所では脱ぎましょう)。

3:金剛杖(こんごうづえ)
お大師さまの化身(弘法大師そのもの)とされています。もちろん山道ではとても便利。その日の終わりには先を洗って合掌しましょう。弘法大師が橋の下で休んでいるかもしれないとの考えから、橋の上で杖を突くのは「やってはいけないこと」とされています。

4:白衣(びゃくえ)
お遍路さんの正装。写真のように羽織るタイプや、袖まであるタイプなどがあります。

5:歩きやすい靴
ほとんど舗装路の上ですが、山道やぬかるみもあるので、防水性があればベター。

お参りの作法

札所への参拝は7時~17時です。参拝や読経の時間も必要なので、最低でも16時には着くように心がけるといいでしょう。

以下、一般的なお参りの順序です。

お遍路

1:一礼・ご挨拶
まずは山門や入口で一礼。「これからお参りさせていただきます」の気持ちを込めて。

2:お清め
手水場にて、手を洗い、口をすすいで身を清めます。最後に残りの水でひしゃくの柄をすすぎます。

3:鐘打ち
参拝前に鐘楼堂でゆっくり鐘をつきましょう。仏さまに参拝を知らせる意味があるとされています。鐘打ちは、可能なところと不可のところがあるので注意を。参拝後につくのは「戻り鐘」といって縁起が悪いとされています。

4:納札・写経
本堂にて、納札箱に納札や写経を納め、灯明(ロウソク1本)、お線香(3本)を上げます。ロウソクは、あとの人のために奥から立てていくといいでしょう。

5:読経
お賽銭を納めて合掌します。教本を手に持って読経するのが本来の姿ですが、心を込めて手を合わせるだけでも構いません。

6:八十八ヶ所すべてに、本堂のほかに大師堂がありますので、そちらでも4~5を同じ手順で行います。

7:納経受付
すべての参拝が終わったら、納経所にて納経帳に揮毫やご朱印をいただきます。参拝が終わり、山門を出るときは振り返って一礼しましょう。

宿の種類と確保のポイント

お遍路の宿泊は、旅館・民宿・ビジネスホテル、宿坊などがあります。

1:旅館・民宿・ビジネスホテル
遅くとも当日の昼までには予約した方がいいでしょう。ツアーならすでに用意されていますし、車なら少し離れていても問題なく泊まれます。歩き遍路の場合は、相談すれば車で送迎してくれるところもあります。夕方以降は移動しようとせず、札所近辺で宿を探すのがポイント。

2:宿坊
八十八ヶ所霊場のうち、約20ヶ所が参拝者のための宿坊を持っています。本来は修行中の僧侶が宿泊する施設でしたが、現在では一般の参拝者も宿泊することが可能。多くは団体利用なので、空き部屋が少ないことがしばしば。利用希望の場合は必ず事前予約をしましょう。

2食付きのところが多く、精進料理が基本。多くは写経や朝勤行(あさごんぎょう)が体験できます。

【記事出典・参考】
◇阿波ナビ「四国遍路に出かけよう」
https://www.awanavi.jp/soshiki/2/shikokuhenro.html

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出典元

出典元:じゃらんニュース

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